
この春から夏にかけて、わが子Tにとっても、私たち家族にとっても、少し難しい時間が続いていました。
Tは支援が必要な特性を持っており、支援学級に在籍しながら、交流級(通常学級)にも一部参加しています。
語彙の面でまだ十分に説明ができないことも多く、何かあったときには「分からない」と先生に伝えることがよくあります。
そんな中で、同じく支援が必要なお子さんYくんと接する機会がありました。
最初は友好的な関わりが見られたのですが、思い通りにいかない場面では、Yくんの言動や力の加減が強くなってしまうことがありました。
5月ごろから、Tが腕を強くつかまれたり、首をつかまれたり、顔を殴られ唾をかけられたりする出来事が立て続けにありました。
さらには、服の首の後ろを噛まれていたことも分かり、親としてとても心配になりました。
学校にはその都度相談し、先生方がすぐに対応してくださいました。
現在では、YくんがTに近づかないような配慮がなされ、見守り体制も整えられています。
放課後デイサービスでも同じ施設を利用していたのですが、T自身が「同じ放デイはもう無理」とはっきり口にしました。
それを聞いて、安心できる場所を選ぶことが何より大切だと改めて実感し、通所先を変更することを決断し、現在探しております。
Yくんのご家庭と直接やり取りすることはありませんでしたし、謝罪の言葉などもいただいていません。
ただ、それぞれの家庭にはさまざまな事情や受け止め方があるのかもしれないと、自分に言い聞かせているところです。
Tは少しずつ日常を取り戻しているものの、突然手を出された経験から、人との関わりに慎重になる様子が見られます。
また、普段の生活でも、注意を受けると「全部自分がいけないんだ」と涙を流すことが増えました。
あの出来事が、Tの自己肯定感に少なからず影響を与えているようにも感じています。
子どもたちはどちらもまだ未成熟で、特性ゆえに感情や行動のコントロールが難しいこともあります。だからこそ、大人の適切な介入や環境づくりの重要性を、改めて強く感じています。
今回の経験が、同じような立場にある保護者の方の参考になればと思い、記録としてここに残しておくことにしました。