職場で仕事をしていると、
「え？ なんで一言も謝らないの？」と思ってしまうような場面に出会うことがあります。
ミスを認めないとかではなく、
本当に“しれっとスルー”してしまう人。
作業が遅れていても黙っていたり、
こちらが確認すると急に言い訳が始まったり、
そのうち「話しかけづらかったんです」なんて理由まで出てきたり。
実は私も、こういうタイプの人が近くにいたことがあります。
ミス自体よりも、その態度のほうにぐったりしてしまって、
仕事より心のケアのほうが大変な日もありました。
ここでは、そんな相手に出会ったとき、
私自身がどうやって自分を守ってきたか をゆるく共有してみます。
もし同じように悩んでいる方がいたら、少しでもヒントになったら嬉しいです。
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「なぜ謝らないの？」と思っていたけど…
当時の私は、「どうして謝れないんだろう？」と悩んでいました。
でも少しずつ観察していくうちに、謝らない人の行動には、いくつか心理的な背景があることに気づきました。
- 謝ると立場が弱くなると感じている
「謝る＝自分が悪い＝負け」と感じている人。プライドや評価を守りたい気持ちが強いタイプです。 - 怒られるのが怖くて固まってしまう
上司や同僚の反応を想像して緊張し、言葉が出ない人もいます。 - 自分のミスを見るのがつらい
ミスを認めると恥ずかしい、自己評価が下がる、と感じることも。 - 報告のタイミングが分からず言い出せない
注意されるかもしれない、話しかけるタイミングがわからない、といった心理です。 - そもそも間違いに気づいていない場合もある
自分の行動に自信がある人は、指摘されるまで問題を認識できないことがあります。
こうして見ると、謝らない人の心理は「意地悪」や「性格が悪い」わけではなく、
プライドや不安、気づかないクセなどが絡んだ防衛反応であることが多いんだなと分かりました。
私が実際にやってみて“楽になった”対応
ここからは、私が実際に続けてきて
“あ、これなら自分が疲れにくいな”
と思えた接し方をいくつかまとめます。
謝罪を強要しない
謝らない人にイライラしてしまうと、『どうして謝ってくれないんだろう…』と気持ちがどんどん重くなることがあります。
でも、謝ってほしいと強く思っても、結局言わせているだけで同じことを繰り返すことがほとんどです。
だからこそ、相手に謝罪を期待せず、強要しないことが大切。
まずは自分の気持ちを守ることに意識を向けるだけで、心の負担はぐっと軽くなり、仕事もスムーズに進めやすくなります。
感情ではなく“事実だけ”を淡々と伝える
「なんでやってないの？」と聞くと
たいてい相手の防御モードが発動してしまうので…
私はこう言うようにしていました。
「この作業、まだ終わっていないみたいなので、状況教えてもらえますか？」
冷たくもなく、責めてもなく、ただ状況確認。
このくらいが一番もめないし、自分も無駄に疲れませんでした。
言い訳が始まったら、ふんわり“今どうするか”に戻す
言い訳が続くと、ついイラッとしてしまうんですが、
そこで感情的になるとさらに長引いてしまうので…
私はこんなふうに切り替えています。
「そうだったんですね。じゃあ、今どこまで進んでいますか？」
「分かりました。では、これからどうします？」
相手の言い訳の内容に深入りしないで、
“今の行動”にやんわり戻すイメージです。
報告を“相手任せ”にしない
報告や相談が苦手な人に、
「気づいたら言ってね」はほぼ機能しませんでした…。
なので私は、
「15時に一度進捗を教えてくださいね」
みたいに、やさしく“報告の枠”を作っておきます。
相手もそのほうが動きやすいみたいで、
トラブルが減っていきました。
ミスや進捗を“見える形”で残す
口頭だけだと話がズレやすいので、
メモやチャットで軽くまとめておくようにしました。
これは
“相手を追い詰めるため”ではなく、
“自分を守るため”です。
ひとつ負担が減るだけでも、気持ちがだいぶ楽になります。
それでも疲れる日はある。それでも大丈夫。
謝らない人と仕事をしていると、
ときどき「なんで私がこんなに気を遣わないといけないんだろう」
と思う日も出てきます。
でも、それはあなたが弱いからでも、未熟だからでもなくて、
ちゃんと周りや仕事に向き合っているからこそ感じる疲れなんだと思います。
私も何度もそう思いました。
だからこそ、
相手を変えようと頑張りすぎず、
「今日はもう無理だな」と思ったときは、
深追いせずに一歩引いてみてください。
自分を守ることは、決して悪いことじゃありません。
おわりに
ミスをしても謝らない人に関わると、
仕事以上に心が疲れてしまうことがあります。
でも、接し方を少し変えるだけで
自分の消耗をぐっと減らすことができます。
私自身、いろいろ試しながら
「こうすれば平和に進むんだな」と分かってきたので、
もし似たような状況にいる方がいたら、
ほんの少しでも気持ちが軽くなれば嬉しいです。
あなたが悪いわけじゃないし、
あなたの価値が下がるわけでもありません。
どうか、無理せず、自分のペースで。
心がちょっとでも楽になりますように。
